2025年03月16日
ICE/HSIの320

今年に入ってにわかに騒がしいICE/HSI。ERO(不法移民除外作戦)の正当性をアピールするためかPR写真をバンバン上げているので知名度が爆上がり中です。今回はギャラリーで話題になることも増えてきたP320系のお話をば。
ハンドガンは数年前にもサラッと触れていますのでよければ。
https://shootersimg.militaryblog.jp/e1015684.html

ICE本部から20年9月に銃火器の装備に関する公式発表がされています。これによると、自費で買う個人所有の銃も使えますが、申請制で専用のプログラムを通じてのみ許可となっています。中には『SRT(特殊部隊)オンリー』との記載もあり特定の訓練コースなどを修了しないと許可されないモデルもあります。また、20年末を以って使用できなくなるリストにも言及されています。
この時点での資料によると、ハンドガンは9mmが基本で主にグロック17、19、26のGen3~4(MOS含む)。とSIGのP320、365シリーズになっています(グロックの詳細は割愛します)。


いきなりですが、これはSRTの専用モデル。FDEでスライドに刻印が入っているのですぐ分かります。簡単。以上(笑)。

記念モデルもあるようです。

P320は”DHSモデル”になっています。専用刻印などはありませんが、構成がICE向けです。フルサイズ、コンパクト(キャリー?)、サブコンパクトの3バージョンです。

SIGの現行はこんな感じ。P320はスライドとフレームの大きさにバリエーションがあり、これを組み合わせて使います。イメージとしてはスライドにもフレームにも大中小のサイズがあって、違ったサイズで組み合わせることをXと呼びます、(グロックでも19Xとかありましたね)。加えて法執行機関向けにしか売らない”プロ”ラインなるものもあって結構ごっちゃごちゃです。ややこしい・・・!

ミリフォトではホルスターに収まっていて見にくい写真が多いので、市販品のパーツの見分けポイントをざっくりと知っておくと役立つかもしれません。

スライドのセレーション2種。遠めでも角度で分かります。スライドストップの違いやサイトも光学用のハイサイトがあります。

フレームはXキャリーとXコンパクトが遠目だと大きさが似ているので後端のグリップ上の肉盛りとビーバテールの長さで判別します。

トリガーは初期型と軍用モデルでも使われた薄型、ストレートトリガー。あとは派生バージョンが色々。


支給品その1。コンパクトスライドにXキャリーフレームです。ドットサイトは非搭載。

今はコンプリートモデルにもXキャリーというのがありますが、変遷などを考えると最初は↑の320コンパクトをXキャリーフレームに換装したというイメージかと思います。
民生品ですが320コンパクトとXキャリーの分かりやすい比較動画です。スライドの長さは同じ。セレーションが変わっているのもポイントです。今はこのスライド長はコンパクト/キャリーと呼ばれていて、それよりも短いものはサブコンパクトスライドと呼ばれています


その2。フルスライドにXキャリーフレーム。ドットサイトは非搭載。スライドが長くなった以外は変更無しと思います。


その3。コンパクトスライドにXキャリーフレーム。ドットサイトがマウントできる「その1」の発展系です。セレーションが変わり、ハイサイトも装備されました。トリガーは変わらず薄型。ドットサイトはロメオ1 PRO。

その4。順序的にフルサイズにもドットサイトが載る発展系があると思うのですが良い写真がありませんでした。いろいろ見比べてみると中には何となく長い写真がある気・・しません?(笑)


ホルスターも形状が複雑化してるので必ずしも先まで伸びてるとは限らず、判別は厳しいです。勉強不足・・。カイデックスなどは同じようなモデルでもネジ数がちょっと多かったりするような。

こちらは拡張マガジンを挿してます。

マガジンバンパーだけFDE。SRTでしょうか。差し色でいいですね。

革ホルスターにホーグのグリップ。これはカッコイイです。

ちなみにエアガンとなると現状ではドンピシャなものがありません。現状出ているものだとリアサイト付近のカットが違いますし、マニュアルセーフティの除去やフレーム変更、トリガー、セレーション違いのスライドなどアレコレ手がかかりそうです。
案外遥か昔にちらっと登場したAEG製の素体が一番近いかもですね・・(笑)
それでは~。

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2025年03月06日
防弾シールドがやってきた その2

グランパの補修に入ります。
まずは掃除して汚れを落としていきます。長旅そのままなので近くで見るとかなり汚れています。
水に濡らした雑巾と歯ブラシ、綿棒を使います。汚れが頑固な所は無水エタノールや中性洗剤を使い、水で拭き上げます。ティッシュは繊維が残ってしまうのでキムワイプ。
サラッと拭いてもけっこう見違えます。ちなみにこのライトは1000ルーメン。
サビサビのところも・・
KURE556で何とかマシに。やりすぎると場所によってはボロボロになるので程々に。
外れかかっている枠の修理です。
中綿というかケブラーの繊維が出てしまっていて、作業中は飛んだりするので防塵マスク必須です。

だいたいこの辺が剥がれてプラプラしている状態です。残りの枠部分も浮いてたりするので全体的に補修が必要です。
ここにゴム足みたいなU字のパーツがついてたはずなんですが、それが外れて一気に剥がれてった感じかなと。地面に着く部分ですし、重みも一気にかかるのでこれ以上広がる前に何とかしたいところ。
セメダインの多用途接着剤。これにタミヤのエポキシパテ(ザ・手持ちの材料)を混ぜながら張り合わせていきます。負荷がかかる部分なので硬化後も硬さより粘りがある接着方法が良いと思います。凹凸部分をパテで慣らしつつ、接着剤を流し込んでいきます。
1辺ずつ作業し、室温15~20度で24時間乾燥。乾燥中は接着面を自重で床に押し付けておきます。

盾が重い問題。↑これの実際がどうかは知りませんが太ももに載って見るからに重そう。本職でもそれなりに辛いようで、某ユニット曰く『30分くらいが限界』とのこと。てかこんなの30分も持てんのかいっとツッコミそうになりましたが、基本の解決法があるようです。

ドアストッパーのwedge itを使って支える方法です。
・wedge itとは。16年に書いてました・・
https://shootersimg.militaryblog.jp/e754285.html

カラビナやパラコードを使ってプレキャリに取り付け、盾の下側にフックにして支えるというもの。地域も所属も違う人たちが口を揃えて同じことを言うので基本のキ、らしいです。

まさにこれですね!グランパの補修が終わったらやってみようかなと思います。
それでは~。

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2025年03月05日
防弾シールドがやってきた その1

盾を手に入れました!(デデドンッ)
2025年初ブログだというのにのっけから変な感じになってしまいましたが、その名の通り盾になります。

いわゆる防弾盾(バリスティックシールド)というやつです。映画やゲームの緊迫のシーンでよく見る中々シビれるアイテムでして、前々から触ってみたかったのです。
今回届いたものは・・・使い込まれてけっこう厳しいコンディション。そして何やらうっすらと文字が。肉眼ではほぼ見えませんがレンズ越しだと角度によってはCEの文字が。CEといえばCEですね(笑)ほら、アレ!(笑)
この手の防弾製品には使用期限というか賞味期限がありまして、『これ以上過ぎたら安全は保証しませんよ』という基準があります。
製造からかなりの年月が経っていてそんな期限はとっくに過ぎているほか、ガラスにヒビはあるわ枠は取れかかってるわ細かいパーツはすっ飛んでるわで、実用なら即廃棄レベルです。
保管状況も相当悪かったのでしょう、ところどころサビまで出てます。でもそんなものでもクールに見えてしまうのがこの趣味の怖いところというかなんというか・・。
SSGのギャラリーでオブジェとして余生を過ごしていただこうかと思います。だいぶお年寄りなので愛称は『グランパ』。おじいちゃん。
とはいえ、もうちょっと見た目を何とかしないとなぁ。と壁に立てかけて早1時間。横目にこうしてカタカタとブログを書いている次第です。とりあえず今日はどうにもならんのでグランパのことはまた次回に。

せっかくなので盾について触れておこうかと思います。ポリス的な盾といえば、こんなのを思い浮かべる方もいるかと思います。これはライオットシールドと呼ばれるもので、用途が少し違います。一番の違いは防弾ではないこと。概ねポリカーボネイトなどの軽量で頑丈な素材が使われています。

石とかビンとか、飛んできた危険物から身を守るものです。暴徒化したデモ隊などから施設を守ったり、あくまで陣地防御に特化しているのが特徴で、長時間持っていても疲れないように軽量になっています。催涙ガスや放水などで牽制しつつ事態を鎮静化させるようになっています。

対する携行用のバリスティックシールドは、基本的に屋内への突入用です。守りの姿勢よりは攻めの姿勢な感じで、フチが複雑な形状をしているのはハンドガンやライフルを一緒に構えたりできるようになっているからです。まさに現代の剣と盾。

至近距離からの銃撃や爆弾など用途がややアグレッシブなので、製品名にも『イントルーダー(侵入者)』とか『ヴェンジェンス(報復)』とか物騒な名前が多いです(笑)このブルーリッジアーマーというのが最近のアメリカではイケイケですが、ハイコムやサファリランドグループなど著名なメーカーも色々な製品を出しています。

サイズも形も様々で、状況や用途に応じて各メーカーが講習会を開くなど戦術も日々進化しているようです。技術の進歩とともにずいぶんと軽量になってきているみたいですが、うちに届いたのはいうまでもなく重く、長時間の構えはだいぶキツイです。本職達はこんなもの持っているのか・・

※Michelle Khareのyoutubeから。
携行用と書いたのは、人が持つ用ではない移動式のごっつい強盾みたいなのもあるからです。こちらは装甲車のお供にしたりとにかくスケールが大きいですね。

SSGのパッチを使っているこのマーシャルチームもバリスティックシールドを常時パトカーに積んでいます。
次回はグランパの修理に入ります。
それでは~。

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2024年10月25日
MP5SDのリアル化 その3
追加パーツを買ってきました。クルセイダーのサプレッサーです。
過去記事:
MP5SDのリアル化 その2
MP5SDのリアル化
純正と比べるとこんな感じ。VFCのV2用に再販されています。刻印がないのが残念です。

過去にV1用に発売されたものはフル刻印だったようです。残念!
今回の目的はコレ。サプレッサー内部まで作りこまれた狂った仕様です(すごい)

このモデルを模しています。SDのサプレッサーは時代と共に構造も様々なものがあるらしいですが、内部までのモデルアップは嬉しいですね。
滑り止めらしいシボ加工。実物も手作業によるサンド塗装だそうで個体差がかなりあるとか。
クルクル回すと場所によってグラデーションと塗装線がクッキリしているところがあります。
右が純正、左がクルセイダー。遠目では大差ないですが近寄ってみると仕上げが違います。
サプレッサーの先端。中で何やらパーツが分かれています。この辺のデザインは皆さん好みがそれぞれあるんではないでしょうか。
パカっとな。パーツ別にするとこんな感じです。
今回はこの刻印入り純正サプレッサーにクルセイダーの内部だけぶっこんでいきます。ちょっと傷などが入ってお気に入りです。
シルバーのパーツは根元のネジこみと先端のフタの裏側で固定されています。対する純正はただの筒で中は空っぽ。径は同じですが果たして・・
比較です。純正は使い込んだ感じがあって良きです。スポンジよりはパーツが見えてるほうがいいですね。
フタは互換性あり。どっちをどっちに付けても使えます。
インナーバレルがハンドガード先まである程度延びているので真っすぐになっていれば中でBB弾が当たることは無さそうです。
純正のスポンジ。モデルアップされた当初は最初から付いているわけではなくオプション扱いでした。
スポッと引き抜き・・
中です。スポンジが2段になっています。今回はこの下のスポンジを土台にしてシルバーのパーツを入れていきます。
純正のフタでもバッチリ固定されます。ガタ無し。
押し込むので長さが足らないよりちょっと出るくらいがちょうどいいですね。
そのまま取り付けます。
弾道にも影響無さそうです。
良い感じになりました。
サプレッサーの滑り止めが物足りなかったので少しいじってみました。
左がノーマル、右が加工後です。5000番の耐水ペーパーでヤスリがけ、アイアンペイントとストーン調スプレーを吹いてから再度5000番で整えてあります。

実物も剥げたりムラがあったりするので荒々しく雑な表面を目指してみました。

これでまた頭の中のイメージに近くなりました。
それでは~。

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2024年10月17日
MP5SDのリアル化 その2
今日はボルトのリアル化です。
前回の記事はコチラ
モールドになっているボルトヘッドのカバーを変更します。

実物のボルトはこんな感じです。
こちらに交換します。BOW MASTER製のリアルタイプカバーです。ピンが分かれていて良いです。

作業はとても簡単。ボルトのこの部分にイモネジが埋まっているので外すか緩めます。
時計回りに90度回します。動画を見ると分かりますがこういう所もリアルな作りですね~。
そのままスポッと抜けます。ノズルまで外す場合は反対のおしりにあるEリングを外す必要があります。
ピンとピン留めをはめ込んで・・
完成。元に戻すだけです。
できました!これはカッコイイ・・
コッキングするとボルトが映えます。
ボルトを引ききってもチラ見えするので鑑賞には大事なパーツかもしれません。
それでは~。

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2024年10月13日
MP5SDのリアル化
MP5!!!
というわけで始まりました。MP5の時間です。(何が)

少し前から資料を見たりいろんな話を聞いたりしてるうちにMP5熱が再燃してまして。SD良いよね!なモード。
うちのMP5といえばこれ。ギャラリーにも飾ってるので触った方もいると思います。VFCの電動なのにGBB外装を使っているという斜め上の品。
2017年にゲットしまして、迷走した後にそのまま展示用になってます。蛇足ですが当時の様子が分かる過去記事はコチラ。
というわけで(?)今回はSDを新しくもう1丁組んでみようの巻です。いきなりバラバラですが・・(笑)VFCのGBBです。
実物のコッキングハンドルと電動から引っ剥がした実物のストックを取り付けていきます。コッキングハンドルは昔売ってしまって「あちゃ~」と思ってたんですが、倉庫を探したらもう1個奇跡的に見つかりました。どうやら資料用として確保してた模様。でかしたぞ昔の自分・・・!!
各所がだいぶ汚れてます。分解ついでに清掃と注油も同時にやっていきます。
ハンドガード。これも実物です。裏に金属の遮熱板があります。
バレルの根元に穴。実銃のSDは弾の消音減速のためにここからガスが噴き出すのでハンドガードの遮熱版で防ぐ設計になってるんだとか。
綺麗になりました。掃除してるときってなんか楽しくないですか?私だけ?(笑)
ストックの比較。左が実物です。
VFCよくできてますよねぇ。樹脂の感じはほとんど差ないような。
根元もよく見れば・・なレベル。ちなみにこの実物はライセンス品ではなくHK純正です。
ロック機構。ここはわりとハッキリ差が出ているので違いを感じられる部分です。溶接痕がナイス。
ストックを外します。後方のピンをこちら側から押すだけ。指の力でもいけますが固いときはプラハンマーでコツコツやりながらが良いかと。
そのまま引き抜きます。
ストックはこんな感じ。いわゆるVFCのVer1とか初期型とか呼ばれているタイプです。
シルバーのパーツがリコイルバッファでスプリングガイドを固定しています。スプリングガイドはそのまま抜けます。
テイクダウンにここのピンも抜いておきます。ストック側よりはやや硬め。
これでロアがパカッと外れます。
ボルトを抜きます。逆さにするとそのままスルスルと落ちてきます。
こんな感じ。

ストックを交換するにはバッファを移植する必要がありますが、これは外側からネジで留まっていてロック機構を分解しないと外れません。
加えてこの実物ストックは穴が開いていないので実質は移植不可能です。ただし、スプリングガイドがこの穴の位置で保持できるはずなのでバッファ無しでも一応作動はすると思います。今回は無しで組みます。

このストックでゲームとかで使うならこちらに交換する必要があるかと。
コッキングハンドルはピンで留まっています。
穴を合わせてバレルジャケット内側からピンポンチなどで押してやれば抜けます。
力はそんなにいらず。簡単です。
ちなみに実物はロールピン。
あとはクルっとさせれば抜けます。
こちらに交換。うっすらロゴが実物の証?
質感は・・大して変わりません(笑)
長さは少し違います。
ロールピンは使っていません。径が同じだったのでVFC純正です。
中も結構汚れていたので洗浄と注油。
作業に夢中で写真を忘れていきなり組みあがってしまいました(笑)組み立ては逆順です。
ハンドガードを外した姿も好きです。
完成!!満足です。ちゃんと動いてるので一安心。これでギャラリーにまた新しい仲間が増えました。
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2024年08月23日
新製品&アリスペクターギア

明日はアリスペクターギアです。なんと2024年初!シャッチョとスケジュールの都合がつかず気づいたらこんな時期になってしまいました。
https://s-signs.jp/event.html
やっぱりしばらくやらないと寂しいですね。今回のテーマは『集結』なので初めましての方も久しぶりな方も秋葉原に集合。皆様に会えるのを楽しみにしています。
SSGでは新製品がいくつかお目見え。会場で先行販売です。

まずはEDCクラッチバッグ。ちょっとした外出に最適なバッグです。「何も持ちたくないけど、手ぶらなわけにはいかない」みたいな時が結構あるんですが、しっくりくるものが無いので作りました。
カードケースから手帳のサイズでも全部放り込めます。薄いのでかさばりにくいのもポイント。ミニバッグって意外とノートみたいな大きいものが入らないんですよね・・。

内部はメインの他にポケットが2つ。ゴソゴソ探さずに取り出せます。

カラーは3種類。気分や服装に合わせてお使いください。カモ柄の織りなので光の感じで見え方が違います。ぜひ現物で確認してみてください。

両サイドにDカンがついているのでストラップを付ければショルダーバッグとしても使えます。ファスナーの引手もOリングになっているのでお好みのチャームなどで楽しんでもらえます。
少し小さいサイズもあります。
小さいほうはファスナーも違いまして、オールドアメリカンな感じをイメージしてセットしています。

オリジナルのスカルレザーパッチです。今回はシンプルとは反対にかなりハードなデザインで攻めました。スカルのリクエストをよくいただくので久しぶりに新シリーズです。

まだまだ暑いので半袖ワークシャツです。ツイル地でさらっとしてるので羽織にどうでしょうか。背面は『貴方の終わりの日から我々の日が始まる』ということで、アメリカの殺人課などが使うキャッチフレーズです。モチーフは強固な意志の獅子。英語でLEOなのでローエンフォースメント・オフィサー=法執行機関要員の意味もかけてあります。


レーザーカットパッチもいくつか新しいものを作りました。高輝度リフレクターでキラッキラに光るのが好評です。
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2024年08月13日
DEAの防護服

面白いアイテムが入ったので更新ををを。DEAが使用する難燃性のオペレーションスーツです。ノーメックス生地が使われていて、ハイリスクな現場用となっています。

こちらの隊員達が着用しています。これはツナギになっていますが、ジャケットとパンツに上下分割されたバージョンもあり、色もグリーンとブラックがあります。モデル名にDEAが付いている別注品です。
【CLETについて】
https://shootersimg.militaryblog.jp/e1089095.html
性質上、使用するのはCLETなどが多いと思いますが、個人用の防護装備として様々な関連ギアが調達されています。


デュポン社のタイケム。気密はレベルAが基準です。いわゆるHAZMAT装備の運用なので超重装備です。

防護マスクや酸素ボンベなど呼吸系はMSAが標準です。通信系のタクティカルキットも運用されます。フル装備ではとても暑く稼働時間が限られるうえ、分厚いグローブで物を拾ったり細かい作業をするのは大変で相当な訓練が必要になります。

ほかにもグローブ、照明システムや防爆ブーツに至るまで基準が細かく決まっています。冒頭の動画の中でも触れられていますが、DEAの捜査では危険薬物や内容がよく分からない物質を見つけることが多く、触れたり粉末の飛沫などで隊員に被害が出ないように豊富なノウハウを持っています。

違法薬物の製造場所になっていたりした場合は更に危険で、突入時のアクシデントで突然発火したり爆発の危険も考えられます。

処理を行うSRTとCLETらしき隊員。フライトスーツ!?と思ったのですが、難燃性という意味ではこれも同じなので状況によって使うこともあるかもしれませんね。

DEAのパイロット用にフライトスーツでは鉄板のCWU27が納入されています。


真似してセットしてみました。キャリアはT3、PTTはsilynxです。
それでは~。

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2024年07月20日
DSSのプレートキャリア

DSS用のプレキャリ類が続々と入荷しました。既に売り切れも出始めていますが、一式が丸ごと揃ってしまうのはかなり珍しいので紹介も兼ねて書いていきます。

DSSは『国務省外交保安局』と言い、要人警護などを行います。シークレットサービスが大統領の護衛であるのに対し、DSSは大使や長官など閣僚級が主に担当です。自国を訪れている国賓や海外の米国領事館、大使館など仕事の範囲は多岐に渡ります。一説には仕事の7割が海外とされるほどで、エージェントのパスポートは黒色の外交特権クラスとなっています。

紛争地域など支援が見込めない孤立した状態でのミッションが想定されるため、必要とあらば非常時は単独で危機を突破する能力が求められます。

ハイチでの避難活動に出動したDSSの隊員。

装備スタイルは大雑把ですが3パターン。スーツか軽装かフル装備かです。スーツは身辺警護そのものなのでバッジとハンドガン、場合により首からIDなど。軽装はシャツやカーゴパンツにプレキャリやジャケットなどを羽織ります。DSSは人身売買など警護だけでなく捜査も行っています。

フル装備は特殊部隊です。MSD(Mobile Security Deployments)を保有しており激しい戦闘になった際に対応できるようになっています。

余談ですがバッジのデザインがここ数年でマイナーチェンジされました。DSSは公式HPで広報用にバッジの歴史を解説しています。
https://www.state.gov/todays-dss-special-agent-badge-a-long-and-circuitous-history/

採用されているボディアーマー、プレキャリ類はほぼVelocity/Mayflower製品です。現在はRGカラーが中心ですが、以前は海外を意識してかCBなど茶色系が目立ちました。

LPAACです。DSS特注のカスタムモデルで前後のパネルのベルクロが拡張されています。カマーバンドも市販されていないベルクロが付いたスリックタイプです。CBとRGの両方が用意されています。


LVC。これもカスタムモデルです。胸部にベルクロが追加されているほか、背面パネルのカマーバンド取付部分のベルクロが外に露出しておらず、中で繋がるようになっています。

カマーバンドも市販されていない特注品で、激レアです。ロープロファイル仕様ながらラジオコパーメントが追加されています。DSSは必要に応じてカマーバンドを支給品の中から組み合わせて使っている印象があるので各キャリアとカマーバンドを組み合わせてスタイリングしてみてはいかがでしょうか。

こちらはモデル名が特にないDSS専用品です。一瞬SCARABか!?と思うのですが実態は似て非なるもの。

フロントパネルはAPCに似たシルエットです。肩部はSCARABのショルダーストラップが使えるようOリングになっています。

バックパネルはLVCにMOLLEとドラッグハンドル、ベルクロを追加した感じ・・というかAPCをLVCにした感じ?(笑)バリスティックアーマーのラインナップにULVカットというものがあるのでそれに合わせているかと思われます。ややこしい!!


カマーバンドは普通のMOLLEタイプ。ただ仕様変更したらしく現行(下)はちょっと見た目が違います。CBN3という型番ですがMOLLEより上の最上段の幅が微妙に違います。試しに現行品を用意して複数サイズで現物確認しましたがここは同じでした。細かいところですが写真の完コピ再現は悩みどころ。とはいえ写真が古いだけで現在は新しいほうも使っているかもしれませんね。

現地職員ですが、CBカラーも確認できます。

市販モデルのSCARABを使っていた時期もあります。最近は見かけないので廃止になったか一緒に仕事をするセキュリティコントラクターなどへ渡したりしているかもしれません。一時的な要員へは予算が厳しかったりするとお古を引っ張り出してきてあてがうなんて都市伝説も(笑)

個人的気になっているのは右・・ではなく左のエージェント。今のところこの1枚しか確認できないのですが、コレULV2では!?カタログには無いのですがVelocity製で CLBAキャリアとも呼ばれるちょいとレアなやつです。シンプルなアーマースタイル良いですね。

プラカードは3種が定番です。こちらはUWチェストリグ。キャリアに対しやや幅広で脇下あたりまでカバーします。LE用にカスタムされており、ラジオポーチ横のツールポケットが外側に付いていればカスタム品です(市販品は内側)。

Modified GenIV。普通の市販品です。UWよりコンパクトなのでどのキャリアとも相性が良さそうです。LPAACとの組み合わせカッコイイですね。

Haley Strategic D3CRX。通常モデルですが、仕様変更で現在新しく買おうとするとバックルが黒になっています。緑バックルを見つけたらレアですよ!

こんなのもありました。一見5.56Quadに見えますがどうにも違うようで。GPポーチ付いてるし3連ポーチは同じ大きさに見えるし。各所に聞いて実際にチェストリグとして存在することは確認できましたが市販品ではないようです。
長くなったので今日はこれで。
それでは~。

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USSSスナイパーライフル その1

今更ながらUSシークレットサービスのスナイパーライフルに挑戦です。や、実はずっと前にArchwickのMK13エアガンを買ってほったらかしにしてまして。最近はTP9とかコンパクトガンに魅入ってたのが、また1周して長物に戻ってきました(笑)リニューアル後のミニギャラリーに飾れたらいいな~(願望)

とはいっても性質上、あまりクローズアップされることがないので資料集めはやっかいです。いつも通り雰囲気だけのぼんやりLEにしつつ楽しんでいこうと思います。カウンタースナイパーチームはCSと略され、大統領に随行したりホワイトハウスの屋根に常時配置されていたりします。

応募にはユニフォームドデビジョンで最低2年の勤務が必要で、選抜では各種テストのほか、高所恐怖症に対する適性なども必要です。着用しているバッジがエージェントタイプではなくUDなのもこれが理由です。同じ特殊部隊であるCATと混同されがちですが、実は別チームなんですね。

カウンタースナイパーチームで運用歴があるのはレミントンM700、KAC M110(SR25)、アキュラシーインターナショナルのAICS(シャーシシステム)です。SR25については連射可能な中近距離用という感じで、ACOGを載せてロングレンジライフルと併用します。スポッター用ともいえます。

肝心のAICSといえばコレ。話題になりましたね。こんなに接写で撮られることも少ないので「イカつい!」となった人も多いんじゃないでしょうか。AICSはその名の通りシャーシシステムです。コンプリートモデルもありますが、M700のレシーバーと組み合わせて弾薬やらバレルやらアレコレバリエーションがあるので、ほとんどカスタムメイドに近いものと思われます。MK13は正確には軍での呼び名なのでコレをMK13と呼んでいいのかは分かりませんが、単にそう呼ばれていることも多いです。
16年に公開された取材映像です。ライフルの両面が分かる貴重な映像です。


編集されていて分かりにくいですが、2丁のAICSが登場します。基本は同じですが、黒人の隊員が使うものはレシーバーまでシルバー色です。両方ともM700の刻印が入っていることが分かります。

ボルトもシルバー色で、ボルト周りのレシーバーも長方形ではなく切り欠きが入っているタイプです。シャシーカラーはセージ(グリーン)。

こちらは18年頃です。ボルト周りが長方形になりボルトも黒色です。

レシーバーやボルトについては徐々に変遷していっている感じがするので当初は従来使っていたM700をそのまま移植したか、発展させたものかもしれません。M700については90年代後半の弾薬の仕様要求に『7mmレミントンマグナムを特注のM700レシーバーに使用する』との記述があります。現在のAICSでは300ウィンチェスターマグナムとされています。

動画の中で出てきたシルバーのボルトはこんな感じで切削痕があります。激渋です。これは是非真似してみたい・・。

一般品ですが、こんなのもあるみたいです。

こちらは20年頃。シルエット好きです。

スコープはシュミット&ベンダーのPM2です。そもそも入手できるかも怪しいちょっとした車が買えてしまう超高級スコープ・・!M700ではリューポルドのM1でした。スナイパーライフルは値段的にスコープが悩みの種ですね(泣)



ちなみにどの写真を見てもボルトハンドルをロック位置まで下ろさずすぐに引ける状態にしているのが分かります。CSなりのテクニックかもしれません。

近年ではAICSストックが肉抜きタイプになったものも存在します。スコープもPM2に加えてナイトフォースが登場しました。

スコープの先端はサンシェード?キルフラッシュ?でしょうか。

22年にウクライナのゼレンスキー大統領が訪米した時の写真です。よく見るとパターンがあって面白いですね。
それでは~。

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