2025年03月16日
ICE/HSIの320

今年に入ってにわかに騒がしいICE/HSI。ERO(不法移民除外作戦)の正当性をアピールするためかPR写真をバンバン上げているので知名度が爆上がり中です。今回はギャラリーで話題になることも増えてきたP320系のお話をば。
ハンドガンは数年前にもサラッと触れていますのでよければ。
https://shootersimg.militaryblog.jp/e1015684.html

ICE本部から20年9月に銃火器の装備に関する公式発表がされています。これによると、自費で買う個人所有の銃も使えますが、申請制で専用のプログラムを通じてのみ許可となっています。中には『SRT(特殊部隊)オンリー』との記載もあり特定の訓練コースなどを修了しないと許可されないモデルもあります。また、20年末を以って使用できなくなるリストにも言及されています。
この時点での資料によると、ハンドガンは9mmが基本で主にグロック17、19、26のGen3~4(MOS含む)。とSIGのP320、365シリーズになっています(グロックの詳細は割愛します)。


いきなりですが、これはSRTの専用モデル。FDEでスライドに刻印が入っているのですぐ分かります。簡単。以上(笑)。

記念モデルもあるようです。

P320は”DHSモデル”になっています。専用刻印などはありませんが、構成がICE向けです。フルサイズ、コンパクト(キャリー?)、サブコンパクトの3バージョンです。

SIGの現行はこんな感じ。P320はスライドとフレームの大きさにバリエーションがあり、これを組み合わせて使います。イメージとしてはスライドにもフレームにも大中小のサイズがあって、違ったサイズで組み合わせることをXと呼びます、(グロックでも19Xとかありましたね)。加えて法執行機関向けにしか売らない”プロ”ラインなるものもあって結構ごっちゃごちゃです。ややこしい・・・!

ミリフォトではホルスターに収まっていて見にくい写真が多いので、市販品のパーツの見分けポイントをざっくりと知っておくと役立つかもしれません。

スライドのセレーション2種。遠めでも角度で分かります。スライドストップの違いやサイトも光学用のハイサイトがあります。

フレームはXキャリーとXコンパクトが遠目だと大きさが似ているので後端のグリップ上の肉盛りとビーバテールの長さで判別します。

トリガーは初期型と軍用モデルでも使われた薄型、ストレートトリガー。あとは派生バージョンが色々。


支給品その1。コンパクトスライドにXキャリーフレームです。ドットサイトは非搭載。

今はコンプリートモデルにもXキャリーというのがありますが、変遷などを考えると最初は↑の320コンパクトをXキャリーフレームに換装したというイメージかと思います。
民生品ですが320コンパクトとXキャリーの分かりやすい比較動画です。スライドの長さは同じ。セレーションが変わっているのもポイントです。今はこのスライド長はコンパクト/キャリーと呼ばれていて、それよりも短いものはサブコンパクトスライドと呼ばれています


その2。フルスライドにXキャリーフレーム。ドットサイトは非搭載。スライドが長くなった以外は変更無しと思います。


その3。コンパクトスライドにXキャリーフレーム。ドットサイトがマウントできる「その1」の発展系です。セレーションが変わり、ハイサイトも装備されました。トリガーは変わらず薄型。ドットサイトはロメオ1 PRO。

その4。順序的にフルサイズにもドットサイトが載る発展系があると思うのですが良い写真がありませんでした。いろいろ見比べてみると中には何となく長い写真がある気・・しません?(笑)


ホルスターも形状が複雑化してるので必ずしも先まで伸びてるとは限らず、判別は厳しいです。勉強不足・・。カイデックスなどは同じようなモデルでもネジ数がちょっと多かったりするような。

こちらは拡張マガジンを挿してます。

マガジンバンパーだけFDE。SRTでしょうか。差し色でいいですね。

革ホルスターにホーグのグリップ。これはカッコイイです。

ちなみにエアガンとなると現状ではドンピシャなものがありません。現状出ているものだとリアサイト付近のカットが違いますし、マニュアルセーフティの除去やフレーム変更、トリガー、セレーション違いのスライドなどアレコレ手がかかりそうです。
案外遥か昔にちらっと登場したAEG製の素体が一番近いかもですね・・(笑)
それでは~。

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タグ :#LE装備
2025年03月05日
防弾シールドがやってきた その1

盾を手に入れました!(デデドンッ)
2025年初ブログだというのにのっけから変な感じになってしまいましたが、その名の通り盾になります。

いわゆる防弾盾(バリスティックシールド)というやつです。映画やゲームの緊迫のシーンでよく見る中々シビれるアイテムでして、前々から触ってみたかったのです。
今回届いたものは・・・使い込まれてけっこう厳しいコンディション。そして何やらうっすらと文字が。肉眼ではほぼ見えませんがレンズ越しだと角度によってはCEの文字が。CEといえばCEですね(笑)ほら、アレ!(笑)
この手の防弾製品には使用期限というか賞味期限がありまして、『これ以上過ぎたら安全は保証しませんよ』という基準があります。
製造からかなりの年月が経っていてそんな期限はとっくに過ぎているほか、ガラスにヒビはあるわ枠は取れかかってるわ細かいパーツはすっ飛んでるわで、実用なら即廃棄レベルです。
保管状況も相当悪かったのでしょう、ところどころサビまで出てます。でもそんなものでもクールに見えてしまうのがこの趣味の怖いところというかなんというか・・。
SSGのギャラリーでオブジェとして余生を過ごしていただこうかと思います。だいぶお年寄りなので愛称は『グランパ』。おじいちゃん。
とはいえ、もうちょっと見た目を何とかしないとなぁ。と壁に立てかけて早1時間。横目にこうしてカタカタとブログを書いている次第です。とりあえず今日はどうにもならんのでグランパのことはまた次回に。

せっかくなので盾について触れておこうかと思います。ポリス的な盾といえば、こんなのを思い浮かべる方もいるかと思います。これはライオットシールドと呼ばれるもので、用途が少し違います。一番の違いは防弾ではないこと。概ねポリカーボネイトなどの軽量で頑丈な素材が使われています。

石とかビンとか、飛んできた危険物から身を守るものです。暴徒化したデモ隊などから施設を守ったり、あくまで陣地防御に特化しているのが特徴で、長時間持っていても疲れないように軽量になっています。催涙ガスや放水などで牽制しつつ事態を鎮静化させるようになっています。

対する携行用のバリスティックシールドは、基本的に屋内への突入用です。守りの姿勢よりは攻めの姿勢な感じで、フチが複雑な形状をしているのはハンドガンやライフルを一緒に構えたりできるようになっているからです。まさに現代の剣と盾。

至近距離からの銃撃や爆弾など用途がややアグレッシブなので、製品名にも『イントルーダー(侵入者)』とか『ヴェンジェンス(報復)』とか物騒な名前が多いです(笑)このブルーリッジアーマーというのが最近のアメリカではイケイケですが、ハイコムやサファリランドグループなど著名なメーカーも色々な製品を出しています。

サイズも形も様々で、状況や用途に応じて各メーカーが講習会を開くなど戦術も日々進化しているようです。技術の進歩とともにずいぶんと軽量になってきているみたいですが、うちに届いたのはいうまでもなく重く、長時間の構えはだいぶキツイです。本職達はこんなもの持っているのか・・

※Michelle Khareのyoutubeから。
携行用と書いたのは、人が持つ用ではない移動式のごっつい強盾みたいなのもあるからです。こちらは装甲車のお供にしたりとにかくスケールが大きいですね。

SSGのパッチを使っているこのマーシャルチームもバリスティックシールドを常時パトカーに積んでいます。
次回はグランパの修理に入ります。
それでは~。

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2024年08月23日
新製品&アリスペクターギア

明日はアリスペクターギアです。なんと2024年初!シャッチョとスケジュールの都合がつかず気づいたらこんな時期になってしまいました。
https://s-signs.jp/event.html
やっぱりしばらくやらないと寂しいですね。今回のテーマは『集結』なので初めましての方も久しぶりな方も秋葉原に集合。皆様に会えるのを楽しみにしています。
SSGでは新製品がいくつかお目見え。会場で先行販売です。

まずはEDCクラッチバッグ。ちょっとした外出に最適なバッグです。「何も持ちたくないけど、手ぶらなわけにはいかない」みたいな時が結構あるんですが、しっくりくるものが無いので作りました。
カードケースから手帳のサイズでも全部放り込めます。薄いのでかさばりにくいのもポイント。ミニバッグって意外とノートみたいな大きいものが入らないんですよね・・。

内部はメインの他にポケットが2つ。ゴソゴソ探さずに取り出せます。

カラーは3種類。気分や服装に合わせてお使いください。カモ柄の織りなので光の感じで見え方が違います。ぜひ現物で確認してみてください。

両サイドにDカンがついているのでストラップを付ければショルダーバッグとしても使えます。ファスナーの引手もOリングになっているのでお好みのチャームなどで楽しんでもらえます。
少し小さいサイズもあります。
小さいほうはファスナーも違いまして、オールドアメリカンな感じをイメージしてセットしています。

オリジナルのスカルレザーパッチです。今回はシンプルとは反対にかなりハードなデザインで攻めました。スカルのリクエストをよくいただくので久しぶりに新シリーズです。

まだまだ暑いので半袖ワークシャツです。ツイル地でさらっとしてるので羽織にどうでしょうか。背面は『貴方の終わりの日から我々の日が始まる』ということで、アメリカの殺人課などが使うキャッチフレーズです。モチーフは強固な意志の獅子。英語でLEOなのでローエンフォースメント・オフィサー=法執行機関要員の意味もかけてあります。


レーザーカットパッチもいくつか新しいものを作りました。高輝度リフレクターでキラッキラに光るのが好評です。
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2024年08月13日
DEAの防護服

面白いアイテムが入ったので更新ををを。DEAが使用する難燃性のオペレーションスーツです。ノーメックス生地が使われていて、ハイリスクな現場用となっています。

こちらの隊員達が着用しています。これはツナギになっていますが、ジャケットとパンツに上下分割されたバージョンもあり、色もグリーンとブラックがあります。モデル名にDEAが付いている別注品です。
【CLETについて】
https://shootersimg.militaryblog.jp/e1089095.html
性質上、使用するのはCLETなどが多いと思いますが、個人用の防護装備として様々な関連ギアが調達されています。


デュポン社のタイケム。気密はレベルAが基準です。いわゆるHAZMAT装備の運用なので超重装備です。

防護マスクや酸素ボンベなど呼吸系はMSAが標準です。通信系のタクティカルキットも運用されます。フル装備ではとても暑く稼働時間が限られるうえ、分厚いグローブで物を拾ったり細かい作業をするのは大変で相当な訓練が必要になります。

ほかにもグローブ、照明システムや防爆ブーツに至るまで基準が細かく決まっています。冒頭の動画の中でも触れられていますが、DEAの捜査では危険薬物や内容がよく分からない物質を見つけることが多く、触れたり粉末の飛沫などで隊員に被害が出ないように豊富なノウハウを持っています。

違法薬物の製造場所になっていたりした場合は更に危険で、突入時のアクシデントで突然発火したり爆発の危険も考えられます。

処理を行うSRTとCLETらしき隊員。フライトスーツ!?と思ったのですが、難燃性という意味ではこれも同じなので状況によって使うこともあるかもしれませんね。

DEAのパイロット用にフライトスーツでは鉄板のCWU27が納入されています。


真似してセットしてみました。キャリアはT3、PTTはsilynxです。
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2024年07月20日
DSSのプレートキャリア

DSS用のプレキャリ類が続々と入荷しました。既に売り切れも出始めていますが、一式が丸ごと揃ってしまうのはかなり珍しいので紹介も兼ねて書いていきます。

DSSは『国務省外交保安局』と言い、要人警護などを行います。シークレットサービスが大統領の護衛であるのに対し、DSSは大使や長官など閣僚級が主に担当です。自国を訪れている国賓や海外の米国領事館、大使館など仕事の範囲は多岐に渡ります。一説には仕事の7割が海外とされるほどで、エージェントのパスポートは黒色の外交特権クラスとなっています。

紛争地域など支援が見込めない孤立した状態でのミッションが想定されるため、必要とあらば非常時は単独で危機を突破する能力が求められます。

ハイチでの避難活動に出動したDSSの隊員。

装備スタイルは大雑把ですが3パターン。スーツか軽装かフル装備かです。スーツは身辺警護そのものなのでバッジとハンドガン、場合により首からIDなど。軽装はシャツやカーゴパンツにプレキャリやジャケットなどを羽織ります。DSSは人身売買など警護だけでなく捜査も行っています。

フル装備は特殊部隊です。MSD(Mobile Security Deployments)を保有しており激しい戦闘になった際に対応できるようになっています。

余談ですがバッジのデザインがここ数年でマイナーチェンジされました。DSSは公式HPで広報用にバッジの歴史を解説しています。
https://www.state.gov/todays-dss-special-agent-badge-a-long-and-circuitous-history/

採用されているボディアーマー、プレキャリ類はほぼVelocity/Mayflower製品です。現在はRGカラーが中心ですが、以前は海外を意識してかCBなど茶色系が目立ちました。

LPAACです。DSS特注のカスタムモデルで前後のパネルのベルクロが拡張されています。カマーバンドも市販されていないベルクロが付いたスリックタイプです。CBとRGの両方が用意されています。


LVC。これもカスタムモデルです。胸部にベルクロが追加されているほか、背面パネルのカマーバンド取付部分のベルクロが外に露出しておらず、中で繋がるようになっています。

カマーバンドも市販されていない特注品で、激レアです。ロープロファイル仕様ながらラジオコパーメントが追加されています。DSSは必要に応じてカマーバンドを支給品の中から組み合わせて使っている印象があるので各キャリアとカマーバンドを組み合わせてスタイリングしてみてはいかがでしょうか。

こちらはモデル名が特にないDSS専用品です。一瞬SCARABか!?と思うのですが実態は似て非なるもの。

フロントパネルはAPCに似たシルエットです。肩部はSCARABのショルダーストラップが使えるようOリングになっています。

バックパネルはLVCにMOLLEとドラッグハンドル、ベルクロを追加した感じ・・というかAPCをLVCにした感じ?(笑)バリスティックアーマーのラインナップにULVカットというものがあるのでそれに合わせているかと思われます。ややこしい!!


カマーバンドは普通のMOLLEタイプ。ただ仕様変更したらしく現行(下)はちょっと見た目が違います。CBN3という型番ですがMOLLEより上の最上段の幅が微妙に違います。試しに現行品を用意して複数サイズで現物確認しましたがここは同じでした。細かいところですが写真の完コピ再現は悩みどころ。とはいえ写真が古いだけで現在は新しいほうも使っているかもしれませんね。

現地職員ですが、CBカラーも確認できます。

市販モデルのSCARABを使っていた時期もあります。最近は見かけないので廃止になったか一緒に仕事をするセキュリティコントラクターなどへ渡したりしているかもしれません。一時的な要員へは予算が厳しかったりするとお古を引っ張り出してきてあてがうなんて都市伝説も(笑)

個人的気になっているのは右・・ではなく左のエージェント。今のところこの1枚しか確認できないのですが、コレULV2では!?カタログには無いのですがVelocity製で CLBAキャリアとも呼ばれるちょいとレアなやつです。シンプルなアーマースタイル良いですね。

プラカードは3種が定番です。こちらはUWチェストリグ。キャリアに対しやや幅広で脇下あたりまでカバーします。LE用にカスタムされており、ラジオポーチ横のツールポケットが外側に付いていればカスタム品です(市販品は内側)。

Modified GenIV。普通の市販品です。UWよりコンパクトなのでどのキャリアとも相性が良さそうです。LPAACとの組み合わせカッコイイですね。

Haley Strategic D3CRX。通常モデルですが、仕様変更で現在新しく買おうとするとバックルが黒になっています。緑バックルを見つけたらレアですよ!

こんなのもありました。一見5.56Quadに見えますがどうにも違うようで。GPポーチ付いてるし3連ポーチは同じ大きさに見えるし。各所に聞いて実際にチェストリグとして存在することは確認できましたが市販品ではないようです。
長くなったので今日はこれで。
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2024年05月06日
USSSスナイパーライフル その1

今更ながらUSシークレットサービスのスナイパーライフルに挑戦です。や、実はずっと前にArchwickのMK13エアガンを買ってほったらかしにしてまして。最近はTP9とかコンパクトガンに魅入ってたのが、また1周して長物に戻ってきました(笑)リニューアル後のミニギャラリーに飾れたらいいな~(願望)

とはいっても性質上、あまりクローズアップされることがないので資料集めはやっかいです。いつも通り雰囲気だけのぼんやりLEにしつつ楽しんでいこうと思います。カウンタースナイパーチームはCSと略され、大統領に随行したりホワイトハウスの屋根に常時配置されていたりします。

応募にはユニフォームドデビジョンで最低2年の勤務が必要で、選抜では各種テストのほか、高所恐怖症に対する適性なども必要です。着用しているバッジがエージェントタイプではなくUDなのもこれが理由です。同じ特殊部隊であるCATと混同されがちですが、実は別チームなんですね。

カウンタースナイパーチームで運用歴があるのはレミントンM700、KAC M110(SR25)、アキュラシーインターナショナルのAICS(シャーシシステム)です。SR25については連射可能な中近距離用という感じで、ACOGを載せてロングレンジライフルと併用します。スポッター用ともいえます。

肝心のAICSといえばコレ。話題になりましたね。こんなに接写で撮られることも少ないので「イカつい!」となった人も多いんじゃないでしょうか。AICSはその名の通りシャーシシステムです。コンプリートモデルもありますが、M700のレシーバーと組み合わせて弾薬やらバレルやらアレコレバリエーションがあるので、ほとんどカスタムメイドに近いものと思われます。MK13は正確には軍での呼び名なのでコレをMK13と呼んでいいのかは分かりませんが、単にそう呼ばれていることも多いです。
16年に公開された取材映像です。ライフルの両面が分かる貴重な映像です。


編集されていて分かりにくいですが、2丁のAICSが登場します。基本は同じですが、黒人の隊員が使うものはレシーバーまでシルバー色です。両方ともM700の刻印が入っていることが分かります。

ボルトもシルバー色で、ボルト周りのレシーバーも長方形ではなく切り欠きが入っているタイプです。シャシーカラーはセージ(グリーン)。

こちらは18年頃です。ボルト周りが長方形になりボルトも黒色です。

レシーバーやボルトについては徐々に変遷していっている感じがするので当初は従来使っていたM700をそのまま移植したか、発展させたものかもしれません。M700については90年代後半の弾薬の仕様要求に『7mmレミントンマグナムを特注のM700レシーバーに使用する』との記述があります。現在のAICSでは300ウィンチェスターマグナムとされています。

動画の中で出てきたシルバーのボルトはこんな感じで切削痕があります。激渋です。これは是非真似してみたい・・。

一般品ですが、こんなのもあるみたいです。

こちらは20年頃。シルエット好きです。

スコープはシュミット&ベンダーのPM2です。そもそも入手できるかも怪しいちょっとした車が買えてしまう超高級スコープ・・!M700ではリューポルドのM1でした。スナイパーライフルは値段的にスコープが悩みの種ですね(泣)



ちなみにどの写真を見てもボルトハンドルをロック位置まで下ろさずすぐに引ける状態にしているのが分かります。CSなりのテクニックかもしれません。

近年ではAICSストックが肉抜きタイプになったものも存在します。スコープもPM2に加えてナイトフォースが登場しました。

スコープの先端はサンシェード?キルフラッシュ?でしょうか。

22年にウクライナのゼレンスキー大統領が訪米した時の写真です。よく見るとパターンがあって面白いですね。
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2024年03月28日
爆裂祭ラインナップ

今週末はイベント2連続。30日はTENKOOさんの7周年記念定例会へ出店、31日は爆裂祭になります。

【第15回爆裂祭】
https://www.burst-head.net/bakuretu
3/31(日)10:30~17:00
会場:池袋サンシャインシティー
東京都豊島区東池袋3-1-4文化会館ビル3F展示ホールC
※内容はイベント公式HPに準じます。

SSGブースはこの辺です。

今回はセットもので揃っているアイテムが少しあります。バラバラで集めるとけっこう大変なのでブースの隅々まで探してみてください(笑)

A&Mのポロシャツです。着て良し飾って良しのデザインです。
司法省時代のボーダーパトロール。バッジとジャケットが揃っています。



チャドウィック・ボーズマン主演『21ブリッジ』のディテクティブ・アンドレ仕様(劇中と同じNo.5246)です。個人的にすごい好きな映画なので同じお客様がいたら嬉しいです。ガンガン使いたい方にお勧め。

時計やアクセサリーなど小物関連もチラホラもっていきます。ほぼ1点モノかつ絶版などで入手困難なモデルばっかりですので気になる方はお声がけください。


ここのところよく売れているオリジナルアイテム『レスポンスケーブル』もあります。ロゴ有りが人気です。
準備もいよいよ大詰めです。また週末お会いしましょう。
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2024年03月23日
ボルティモアのブラックバッジ

ボルティモアPDのバッジといえば特徴的なイーグルトップシールドですね。メリーランド州のマークが入ってお好きな方も多いんじゃないでしょうか。非武装の職員も含めて3000人弱のそこそこ大きい組織です。

時々パラパラッとブラックタイプのバッジを着用している方を見かけます。見かけると「おっ!?」と目を引く渋いやつです。

黒と緑のコンビネーションバッジは低視認性のセカンドバッジとして人気のカラーリングです。連邦系や他の法執行機関でも製作されており、実際に着用されています。決まった呼び名はありませんが”タクティカル”と表現されているのをたまに見かけます。SWATなど一部の特殊系ユニットや薬物、ギャング対策班など専門部隊でしか発注されないこともあるのでファンも多いアイテムです。

ちなみに過去に知り合いに尋ねた際は『シャドウモデル』と呼ばれていました。たぶん他では通じないけどちょっとカッコイイ(笑)

センターシールまで真っ黒なブラックアウトもあります。形状はフラットで、支給品がカーブなのでパッと見た時の印象が違います。セカンドなので支給品ではありません。

赤と黒のエナメルがアクセントの仕様。センターシールとベースのサイズが嚙み合っていないのか、どの個体を見ても微妙に隙間が空いています(笑)

SWATなどが過去に黒と赤のデザインでパッチを使っていた関係でこうなったようです。

SWAT隊員。RG系の装備に更新された後もセンターシールは名残がありますね。

こちらは出動したスナイパー。現在のタクティカルパッチはこのショルダーのように黒と緑の組み合わせが基本です。

エアフレームヘルメットを採用しているのが個人的にツボです。
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2023年10月15日
【新製品】SSGレスポンスケーブル

今日は新製品です!その名も『レスポンスケーブル』。

たいそうな名前が付いていますが、アレです。余ったコードとかをくるっとまとめてポンする的なやつです。
どこにでもありそうで、でも探すと意外としっくりくるものが無い。そんな痒いところに手が届く便利グッズになっています。
こんな感じで使います。普通こういうのは結束バンドやマジックテープを使うのが一般的ですが、つけるのに時間がかかったり使い捨てだったりで、実はそんなに快適ではないよなーと常々思っていました。
SSGでは撮影などで装備のセットアップを頻繁に変えていて、実際組んでみるとこの作業が非常に気になります。地味に面倒。

不満に思っているのは現職のオペレーター達も例外ではないらしく、あちこちからはみ出るコードや収まりの悪いセットアップに悩んでいます。特にLEの場合は現場でヘッドセットを付けたり外したり、小物を出し入れしたりすることが多いので、こういった小さな点でも素早く行えないのはストレスです。
そんなこんなでSSGで「こういうのどう?」と考案したところ「いいじゃん!」となり、今後様々な部隊にデリバリーを開始する予定になっています。

用途別に3タイプあります。まずはAケーブル。これは主にプレートキャリアやボディアーマーを想定しています。MOLLEウェビングやレーザーカット部分の抑えに程よく、バタつかず、全体的に薄く作っているので体を動かしたときに引っ掛けるリスクを抑えられます。簡単に外せるので取り付け位置変更も楽々です。
ちなみに遊び心でチャームが付いているのですが、これは飾りの意味だけでなく「いつもどっち向きで使ってたっけ!?」と迷うことなく直感的に取り付けできるようにしています。プレートキャリア1着に複数本使うことも想定し、チャーム無しの3本セット『拡張パック』もあります。

続いてBケーブル。持ち手とチャームの位置を変更したバリエーションです。ヘルメットのサイドレールに通したり、マルチツールや衣服、バッグのジップスライダーに付ければストラップやドローコードとして活躍してくれます。
ヘルメットのコード処理は煩わしい代表みたいなものですが、結束バンドで留めてしまうと首を動かした時に長さが変わらず不快なばかりか、簡単に取り外しができません。レスポンスケーブルならテンションが変更できますし、端子ごと留める余裕もありワンタッチで外せます。

Cケーブルは大きめのアイテムをガバッと留める用です。ターニケットのような厚みのあるものをショルダーパッドやベルトキットにそのまま取付できます。ケーブルが長いので取り付け用だけでなくそのまま持ち運び用にも使えます。がっちりホールドしてスルっと抜けるので非常用の災害用品などをまとめておいて展開する時にも役立つと思います。
↑使い方の動画です。
発売はWEBショップにも展開予定ですが、当面は在庫に限りもあり各種イベントで販売予定です。ちなみにチャームも今後バリエーションが増えていきますのでお立ち寄りの際は是非チェックしてみてください。
それでは~。

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2023年10月10日
”逝ったヤツら”

今日は久しぶりに雑談ブログ。新しいものが届いたので早速掲載です。マサチューセッツ州警察!

マサチューセッツ州警察といえば何といってもコレ。映画『ディパーテッド』。香港映画を基にしたマーティンスコセッシ監督作品です。主役級のキャストで固まっているので何度観ても面白い1本です。きっとみんな大好き(?)、私も大好き。
鑑賞の際には近くにバッジを置いて・・というファンならお決まりのパターンです(笑)

正統派イメージのマットデイモン。ザ・LEOって感じしませんか?劇中ではSIU(特殊捜査班)の所属です。バッジのデザインは映画オリジナルですが、おおまかな形状は実物にしっかりと寄せてあり、パッと見良い雰囲気なので違和感がありません。

とにかく破天荒な役のマークウォールバーグ。ショルダーホルスターこんなに似合うのずるいって毎回思ってます(笑)

オフショットも激シブなクイーナン警部ことマーティンシーン。なおこの映画では、進呈用の記念品として名誉ランクとキャストの氏名が裏側に刻印された実物バッジも発行されています。


本物のマサチューセッツ州警察はというと、こんな感じになっています。彼らは刑事局などのいわゆる私服組ですが、もちろん制服もあります。

大きな組織なのでユニットや部署も多岐にわたり、タスクフォースオペレーションなどにも頻繁に参加します。

ギャングユニットをはじめ、タクティカルチームなど一部の部署ではブラックバッジも制作して着用しているようです。
それでは~。

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